特養の(非)日常

介護関連の情報を提供します。

介護職も生産性を爆上げしていく必要のある職種

    この記事でわかること
    ◆
介護職も生産性が求められる◆
    {1}ICTを活用した介護……つまりICT機器を使いこなす必要がある
    {2}ICTを活用しているから人員減らしてもいいよね?と国からお墨付き
    {3}さらなるワンオペ化リスク急上昇。
      ~見守りシステム導入しても転倒したら意味ないよね??~

どうも。介護士のルリです。

介護士の環です!

ネットで介護系の記事を探してたらこんな記事を見つけました。

実証結果からは、入所者の状況や職員の属性、テクノロジーの導入状況、いわゆる介護助手の活用状況等と、職員の人員配置の状況との間に有意な相関までは確認されていないが、上記のとおり、業務改善活動が順調に進んだ一部の特定施設においては、常勤換算 で3:1の人員配置基準よりも少ない場合であっても職員の負担軽減を図りつつケアの質の確保が図られたとの結果が示された。
介護現場の生産性向上の推進 厚生労働省

ひえっ。

人員配置が緩和されて、利用者様3人に対して職員0.8人って例で出されていたんですけど、あれですか?体も裂ける必要ありますか?

あれ?
私たち……12人の利用者様を見ているけど職員4人もいたっけなぁ……?

おっと誰か来たようだ。

私たちは4人……。いいね?

あ……はい。

未だ姿を現さない2人の新キャラにこうご期待ということで本題!

人員さらに低下の危機!?

ただでさえ利用者様から理不尽に怒られても動じない鋼のメンタルを持ち、排泄業務も苦にならない人材……の確保に難儀している中さらに追加でICTも活用できる人材……?

顔が良くて、高学歴で、さらに高収入の人とお近づきになりたいって言っている人と同じやつなのでは?

と、言うことでICTを活用しているから人員減らしてもいいよね?と仰る厚生労働省さんのご意見を確認してみたいと思います。

ICTで業務時間削減しているから人員減していいよね?


介護現場の生産性向上の推進 厚生労働省

上記のグラフはICTを導入してどれだけの時間が削減されたのかを示しているグラフです。

えーっと、
・「見守り機器を導入することで17分の削減」
・「排泄支援で3分の短縮」
という感じのやつでしょうか?

全部差し引きして32分の短縮が見込まれているようです。

それだと、どんどんICTを活用することで時間短縮が見込まれますね。

じゃあ人員減らしていい?

それはちょっと……。全部のICTを入れているわけじゃないし、そもそも現在でも足りてないのに削減したら今の辛さが変わらないどころか悪化するのでは…??

テクノロジーを活用して事業所全体がいい感じだし人員減らしてもいいよね?


介護現場の生産性向上の推進 厚生労働省

 

上の図表は、テクノロジーを活用して事業所全体がどのように変わったかを示すグラフのようです。

項目が4つですね。
えっーと……
・「職員確保につながった」
・「職員の離職防止につながった」
・「施設・事業所のブランド化につながった」
・「施設・事業所の収益が改善した」
の4つですね。

なんか、どれも微妙ですね。

グラフ的に一番良さそうな「施設・事業所のブランド化につながった」項目でも合計41.4%で半分いってないという。

それで果たして大丈夫なんでしょうか?

見守りシステムを導入したところで転倒は回避できない

見守りはあくまで見守りであって……。マットセンサーや人感センサーなど活用しても、知らせるだけで抑制にはつながりません。

まったく回避できないわけではないですが、センサーはとっても便利で安全性を上げますが、転倒は避けきれません。

事故が防ぎきれない中での人員削減……。これは仕方のないことなのでしょうか?

利用者様から理不尽に怒られても動じない鋼のメンタルを持ち、排泄業務も苦にならなず、ICTも活用出来て人員が少ない中でもテキパキと行動して転倒などの事故を防ぐことの出来る人材……。神かな?

利用者様の担当数は増えて把握すべき内容がより増加

介護士不足は以前からも述べられているとはいえ、いよいよとなってきましたね。

利用者様の個別対応の把握がより数が増えてしまう恐れが……。

この人は嚥下障害だからトロミをつけたり、この人は拒否が強いからつけなかったり、ある人は心不全だから水分制限があったり、別の人は尿路感染だから水分を多めに摂ってもらったり……。

混乱しちゃいます

ですが、こういった能力が介護士に必要となるわけです……。

まとめ

    
    〇人員配置基準緩和による介護士不足は避けられない
    〇ICTに苦手意識を持っているとこの先きついかも
    〇利用者様の数は増えて把握すべき内容がより増加

最後のまとめとして……厚労省が出している残りの資料も、うまくいっている事例だけを挙げて介護職員減らしていこうって述べているのでヤバミが深い。

今後外国人労働者の比率も上がってきそうですし、もう1ユニット全員が外国人介護士になりそうですね。

言葉が通じないわけではないですが……色々と不都合も見え隠れしてますしねぇ。

外国人さんも、現在(2023年)円安のため日本でわざわざ就労する必要性も感じられませんし……外国人に託すというのもあまり良い手には見えないと思うんですが。

人が居ないし、外国人さんの対応もして、ICTも活用できる……介護職も色々なことが出来るような生産性の高い職種となりそうですね。

これだけするしもっともっと給与あげてほしいものです。

と、いうことで今回は以上です!

何かの参考になればうれしいです。
それでは!