特養の(非)日常

介護関連の情報を提供します。

転倒検知・みまもりシステムで介護業務が楽になるのか?

    この記事でわかること
    ①転倒検知・みまもりシステムとは?
    ②転倒検知・みまもりシステムで業務負担軽減とならない例
    ③業務負担軽減になるケースと、追加してほしいシステム

どうも。介護士のルリです。

介護士の環です!

ネットで介護系の記事を探してたらこんな記事を見つけました。

すごいです!
これでより安全に施設での生活が送れますね♪

記事によると、このシステムで”スタッフの業務軽減に貢献”できるらしいです。

ですね~。
みまもりシステムがあれば、きっと業務軽減につながるでしょう。

果たしてそうでしょうか?

え?

と、いうことでこの転倒検知・みまもりシステムの中身と、どうやったら介護業務が楽になるのか、考察してみたいと思います。

よ、よろしくお願いします?

転倒検知・みまもりシステムとは?

まず、転倒検知・みまもりシステムについてお話します。

えーっと、カメラに映っている物をAIが検出して、もし人が倒れていたらAIが教えてくれるやつですよね。

ですね。
さらには人の顔も検知して、誰が映っているかまで把握できるみたいです。

すごすぎます~。
今までのセンサーですと、人が歩いてたら全部反応するみたいなものだったし!

はい。これにより徘徊リスクの高い人など特定の人物だけ検出して教えてくれるようになります。

画期的ですね!

活用例

こういうので嬉しいのは、居室内で音もなく倒れていて発見が遅れてしまうのを阻止してくれる事です。

音があればすぐかけつけられますが、音が無く、いつ倒れたかわからない時があるんですよね。

打ち所が悪く、万が一のこともあります。こういうのを阻止できるのはうれしいことですが。

これ、我々の業務負担軽減になりますか?

と、いうと?

嬉しいシステムですし、否定はしないですが、別に業務軽減にはならないですよね?
知らせるだけでその後はこちらがするのですから。

面と向かって言われると……。

なので、必要なのは"危険行為の検知"です。

ほうほう。

例えば、歩行器が必要な利用者様なのに、歩行器を使用せず歩いていたりとか。

なるほど!
それなら転倒されずに済んで安心!
私たちの業務負担軽減につながります♪

と、思うじゃん?

え゛……?

業務負担軽減とはなりにくい理由

転倒検知では遅く、危険検知はスルーしてしまう恐れ

これも結局、検知して知らせるだけでは業務負担軽減とはなりえません。最悪こっちも他業務でスルーしてしまう恐れもある。

あー。

なので大事なのは、検知、通知、そして本人様に直接音声案内してもらうほうが良いです。

音声案内?

歩行器の場所を検知して誘導を音声で案内してもらいます。それで歩行器の使用が出来たらOKの通知も欲しいですね。

なるほど。

それでも歩こうとしている場合はスタッフへ通知を継続。

スタッフが来るまで「どちらに向かうんですか?」と尋ねて会話に専念してもらって歩行を制止、時間を稼いでもらうことまでしていただきたい所存。

かなり難しいですね……。

でも割と近い将来出来そうな予感はしますが。

転倒時の状況解説、解決策をカルテに自動入力まで出来たら業務負担軽減になる

それでも事故は起きてしまう時は起きてしまいます。

その後の事故報告書の記載が大変です。これも業務を逼迫します。なのでAIを活用しましょう。

でも、こういうのって自分で書くから次の事故は防ごう!って思って予防につながるのでは……?

確かにその通りですね。
なので事故報告書に加えて勉強会テイストの資料も自動作成してもらいましょう。

その資料を読み、次の事故を予防してもらいます。

出来れば5分程度の動画形式に自動生成してもらえるとわかりやすくて助かりますね。

それなら……そのあと、見ましたか?という風にチェックを押せるように調整したり、ミテストがあればよさそう……?

資料を作って動画も作れたら、質の高いその施設独自の転倒予防勉強会を開くことが出来るので、効率的に学ぶことができると思います。

そういう資料の作成や準備等の業務を肩代わりしてくれるなら、業務負担軽減につながりそうですね。

なので、事故報告書もAIに任せましょう。

うーん。いいのかな?

やっぱり、勉強会だけだと弱い気が……。

じゃあ転倒予防勉強会で不真面目に取り組んでいる人が危険なケアをすれば、AIに指摘してもらうというのもありますね。

手を抜いて仕事しているわけではないですけど、ずーーーっとAIに監視されて指摘されて録画されるのは神経すり減らしちゃいます。

逆に、いいケアですね!ってAIに褒められて給与アップするなら?

褒められるのは嬉しいです!褒められたい!!!!!

給与はスルー?

システムが導入されたら、それ込みでの業務量となる

日本人の悪癖ですね。

どういうことですか?

システムを導入して、多くの人を一度に見守れるようになれば、それが当たり前になって他の業務をさせられるリスクがあります。

あー。なんとなく察しました。

他業種で言うと、営業成績目標達成した後、さらにその上の業務成績を求められて達成するのが当たり前、出来なければ人事評価が下がるみたいな。

結果、みまもりシステムあるから、本来2人必要だけど、ワンオペでいいよね?ってことになりかねないですね。

(泣)

まぁもう人口減少で人手が少ないのですから、今後これがもうデフォルトみたいな感じになるでしょうけどね。

まとめ

と、いうことでまとめです。
下記の感じで。


①現状(R5.10.18)開示されている情報では業務負担軽減には及ばず
②危険検知、音声案内、事故詳細資料や解決策、勉強会資料の自動作成
③とはいえ今後の業務ひっ迫は避けられない

なかなか難しいですね。

ですが、危険検知からの音声案内は割と近未来で出来そうな気がするので期待です。

仕事が楽になるといいな~。

ということで今回は以上です。

こういった情報とか、その他いろいろなお話とか発信していきます。

何かの参考になればうれしいです。
それでは!