②治療薬……ではなく抑制薬
③飲み薬……じゃない!?
どうも。介護士のルリです。
介護士の環です!
かなり期待されているお薬なんじゃないの?
なんかニュースになっているし。
調べてみた結果とその感想をここで語っていくわよ。
よろしくお願いします。
ただし、私たちは医師や看護師薬剤師ではないので……
お薬に関する詳しい内容は他サイトに聞いてちょうだい。
介護士としての視点でお話ってことですね。
治療薬として開発中だが……。
早期アルツハイマー型認知症の人に対する治療薬とされている『レカネマブ』。
めちゃくちゃ言いにくい名前の薬ね。
早期ってことは、患ってから時間が結構経っている人には効果がないんですか?
明言されてないのでなんとも、ってとこだけど早期の人にしか効果がないかもしれないわね。
実験上の対象者が軽度~中等度のアルツハイマー型認知症の人で、その人たちに効果があった~ってだけで。
残念。
対象者が重度のアルツハイマー型認知症の人たちに対して、
この『レカネマブ』がどこまで効果があるかの実験が待たれるわね。
効果って具体的にはどんな感じなんですか?
こちらの資料によると、アルツハイマー型認知症の原因物質であるアミロイドβなるものの蓄積を減少させたり、認知症の評価ができるCDR-SBで悪化抑制が認められたそうよ。
悪化抑制……ですか。
例えば、認知症を評価する目的で使用されるCDR-SBというのでは、約27%悪化抑制ができたと言われているわ。
治療薬と聞いて驚きましたが……。
今後の実験と研究によってはかなり期待できるといわれているけれども、現状ではそれほどって感じに見えるわね。
それでも、従来のお薬よりも良いとされている部分が下記に記されているわ。
こちらの記事によると、1個や2個効果があったというわけではなく、評価項目全てで明確な効果を発揮したということらしい
https://www.minnanokaigo.com/news/pickup/no7/
評価項目……そもそもCDR-SBって聞いたことないなぁ
それでは「CDR-SB」の説明をしていくわね。
CDR-SBとは?
"認知症の評価"って聞くと長谷川式……みたいなの想像するんですけど、違うやつなんですか?なんかやってるじゃないですか。今日は何月の何日~?みたいな。
長谷川式は対象者に答えてもらい、点数をつけるけれど、CDR-SBは観察法と呼ばれ、第三者が対象者を見て点数をつけていくわ。
じゃあ対象者様にとって、質問に答えてもらう負担がない分楽なわけだ。
対象者本人に解かせるものではなく、評価者(お医者様や看護師さん)がどれくらい重症なのかな?って観察して評価するツールなので確かに、対象者の負担は少ないわね。お医者様などが行うから私たちには関係のないことだけど、お薬を知るには必要な知識の1つね。
新しいことを知れるのは苦ではないかな。
もっと具体的に、どんなところを観察するですか?
こちらの論文によると、6つの評価項目があるらしい。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ninchishinkeikagaku1999/6/3/6_3_77/_pdf/-char/ja
- 記憶
- 見当識
- 判断力
- 社会活動
- 家庭への趣味関心
- 介護状況
この6つね。
記憶とか、見当識、介護状況なんかはなんとなーくわかるんですけど、他の3つはよくわからないなぁ。
んじゃ、「判断力」「社会活動」「家庭への趣味関心」などについて語っていくわね。
CDR-SBの「判断力」とは?
あれだ。妹が人を食った時どうするかを問うやつだ!
もうネタが古い。
CDR-SBの判断力に関して「臨床認知症評価法 – 日本版(CDR - J) ワークシート」を参考に回答します。
詳しくはググって。ってやつだ!
適当にわかりやすそうなやつだけピックアップするわね。
CDR-SBの判断力は
①問題解決能力がありそうか?
②金銭管理ができるか
③緊急事態にどう対応するか
で見ていくみたいね。
金銭管理はなんとなくわかりやすいかも。でも問題解決能力とか緊急事態の対応って?
問題解決能力と緊急事態の対応は、なんとなく似てそうなので一緒にこたえるわね。緊急事態の対応の中に「水道や下水の水漏れ、小さな火事(ぼや )」と書かれていたわ。確かにこういう時にどうしたらいいのかがすぐにわかる人なのかそうでないのかを評価する必要はありそうね。
それってどうやって評価するんですか?
それは……本人に質問してみるとか。
結局質問するんですか!
対象者のことをよく知る人物が【こういう時はこうしていた、だからこの人には判断力があるorない】ってわかるのが一番楽だろうね。
これは私見で話半分に聞いてほしいけど……例えば転倒時。大きな声でこけたことを叫んでいたか、叫ばずただじっとしているだけか。ってのも1つのチェックポイントのような気がするわ。
ただし、叫ばなかったから判断力がないというのは違うわ。叫んで助けを呼ばない理由が何かしらあったかもしれないからね。1つのチェックポイントとして参考程度が望ましいでしょう。
CDR-SBの「社会活動」とは?
社会活動に関しては
①仕事をしているか、仕事を辞めたのなら、その原因が記憶や思考力なのか
②車の運転について
③買い物
④家庭外の活動
などで評価するみたい。
買い物(笑)
ここでも金銭管理系ですね。
買い物はわかりやすいです!ネットのネタでたまに見かけます。物忘れを防ぐ本を2回買うとか。あと、車の運転もわかりやすいかもー!
ふむ。この辺はわりかしわかりやすいかな?見ててわかることでもあるし。
でも仕事に関して……これも本人に質問しないと……。
わからないわね。
やっぱり!観察法じゃないじゃん!質問紙じゃん!
ま、対象者本人に聞くよりも本人をよく知るキーパーソン的な人に聞くって感じだろうね。対象者に聞くと合ってるのか間違っているのかわからないわけだし。
CDR-SBの「家庭への趣味関心」とは?
家庭への趣味関心は
①家事
②趣味
の2つが主ね。少ない分、質的な部分を挙げているわ。以前と変化があるか。何か出来なくなってきてはいないかを細かく見ていくみたいね。
今まで全ったく家事をしない、かつ無趣味の人は評価しづらいでしょうね。
総合的な判断で下されるかもしれないわ。1つの要素のみで判断せず、総合的に判断されるでしょう。
で、結局CDR-SBがなんでしたっけ?
こういった6つの項目を評価して、数値を付けます。0点が良好で3点が不良 0点,0.5点,1点,2点,3点の5段階で点数をつけるみたいね。
6項目だから合計18点。18点だと超重度ってことですね。
で、新薬のレカネマブを飲むと……。6つの項目全て、低下を抑えることができたといわれているわ。ここがすごい点と挙げられているわね。
なるほどー!
飲み薬ではない
参考資料: https://www.eisai.co.jp/news/2022/pdf/news202271pdf.pdf
上記の資料に『静脈投与』と書かれているわ。
現段階では飲み薬ってわけではなく静脈投与、お注射みたいね。
飲み薬だと扱いが楽なんですけどね。
現状では私たちが投与するということはなさそう。
インスリンみたいに、利用者様自身が打つって可能性もあるわけだ。
対象者が軽度の人の場合薬の管理ができる可能性があるからもしかしたら、今後インスリンのように利用者様自身で薬を投与する形になるかもしれないね。
そうなると、私たちはお薬を忘れないように声かけをするのみに留まるだろうね。
まとめ
というわけで、新薬『レカネマブ』のお話でした。
最終的には今後の研究と開発に期待ってことですね!
アルツハイマー型認知症の原因物質であるアミロイドβの蓄積量が減ったというのがやはり気になるところ。
だったらワンチャン重度の人にも効きそうな気がするのでなんとか開発を頑張っていただきたい。まぁ神経が変性しちゃったらダメなのかもしれないけど……。でも期待してます!後飲み薬も!いやなんならシップみたいに貼るタイプ"リバスチグミン"が良いかな!!
より楽なのを求めている……
でもまぁ楽なのが良いので今後の開発に期待大ですー!